泌尿器科

診療・各部門

腎臓、尿管、膀胱および尿道からなる尿路、前立腺や精巣などの男性生殖器、副腎など内分泌臓器を対称として、泌尿器科全般の診療を行っています。受診される患者さんの年齢は高齢者から幼小児まで幅広く、性別も男女も問いません。
蒲田地区では唯一の泌尿器科ですので、地域住民の方々やご開業の先生方のお役にたてるよう、その責任を果たしてまいりたいと考えています。このために、体 外衝撃波砕石装置、経尿道的砕石装置、前立腺超音波診断装置を最新の医療機器に更新いたしました。また、開腹手術や経尿道的手技による従来の泌尿器科手術 だけではなく、腹腔鏡下手術、顕微鏡下手術(男性不妊症)、更に女性泌尿器手術(TVM)などの新しい手術手技も積極的に導入し、良好な治療成績を得てい ます。

診療内容

代表的な疾患は、排尿障害、尿路結石、悪性腫瘍、尿路感染症、男性不妊症、男性更年期障害、男性機能障害、膀胱瘤や性器脱 などの女性泌尿器疾患です。手術は、経尿道的内視鏡手術、開腹手術、腹腔鏡下手術、顕微鏡下手術、体外衝撃波砕石術など標準的な泌尿器科手術のほとんどを 行っています。

診療内容・特色

排尿障害の治療は、問診に加え、排尿機能検査、超音波検査によって病態を評価したのちに、治療を行っています。内服治療の 方が多いですが、排尿状態が十分に改善しない場合には経尿道的前立腺切除術(TUR-P)などの手術治療を行っています。手術のときの入院期間は5~7日 です。手術によらない尿道ステント留置術も必要に応じて行っています。
尿路結石は、超音波検査やレントゲン検査により結石の位置・大きさ・腎臓への影響などを評価し、自然排石を待つか、体外衝撃波砕石術(ESWL)や経尿道 的尿管砕石術(TUL)などの積極的な治療を行うかを判断しています。ESWLとTULは原則として1泊2日で行っています。膀胱結石にはTULあるいは 開腹手術を行っています。
尿路悪性腫瘍や男性生殖器悪性腫瘍については、血液腫瘍マーカー、超音波検査、膀胱鏡検査、CT検査、MRI検査などで的確な病状診断を行うように努めて います。特に、増加傾向にある前立腺癌については、経直腸的針生検に加え、経会陰的生検も実施し、多角的多箇所生検を行うことで診断精度の向上をはかって います。疼痛を考慮し、原則として麻酔下に行っています。根治的前立腺摘除術は、術後合併症の発生に十分に留意しており、これまで術後尿失禁はほとんどあ りません。副腎腫瘍、腎腫瘍については、腹腔鏡手術を基本としています。腎盂・尿管腫瘍が疑われる場合には、微小な病変でも最新型の軟性尿管鏡により診断 することが可能となりました。腎盂尿管全摘除術も、できるだけ低侵襲の腹腔鏡下手術を行うようにしています。膀胱全摘除術にともなう尿路変更術は、回腸導 管造設術を行いますが、希望があれば新膀胱造設術も可能です。

担当医師紹介

名前 役職 専門 資格
木内 孝樹
(きうち たかき)
部長 泌尿器科全般 日本泌尿器科学会指導医・専門医
腰塚 俊吾
(こしづか しゅんご)
医師    

外来診療担当医表はこちらをご覧下さい。

主要医療機器

超音波診断装置、尿流動態検査装置、軟性膀胱鏡、経尿道的切除鏡、軟性尿管鏡、硬性尿管鏡、腎盂鏡、体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)、経尿道的尿管砕石装置