診療・各部門
教育理念
- 地域住民の多様なニーズに対し、地域医療・地域包括ケアの要となる看護職を育成する。
- 看護の専門職業人としての自律・成長していくための知識・技術・態度を持つ看護師を育成する。
教育目的
- 住民が安心して暮らせる地域包括ケアの実現に向けて、 医療・介護・福祉等が切れ目なく連携できる看護実践方法の習得 を支援することにより、地域住民の多様なニーズに応え、安心・安全な看護を提供できる人材を育成する。
- 専門職としての責任・使命感を持ち、興味を持つ分野・領域において、主体的に学習や組織改革に参画できる人材を育成する。
院内教育プログラム
令和7年度 新人看護職員研修 予定表
★教育担当者と協働での研修企画・運営
研修内容 | 時間 ※時間は参考 | ねらい | 内容 | |
4/1 | 新入職員オリエンテーション (就業規則、福利厚生等) | 別紙参照 | 配布資料参照 | 配布資料参照 |
看護部の理念・方針 | 15:00~15:30 | 蒲田医療センターの看護職および社会人としての心構えを理解する | ・JCHOについて ・看護部の概要・組織について ・看護部の目標 ・目標管理 ・時間管理 | |
看護部の教育方針 | 15:30~16:30 | 専門職業人として継続学習・生涯学習の必要性を理解する | ・キャリア開発 ・成人学習者の理解 ・当院の教育体系 ・新人看護職員研修 ・キャリアブック | |
接遇、身だしなみ | 16:30~17:15 | 職場で良好な人間関係を築くため、接遇・身だしなみの基本を理解する | ・医療機関の職員としての接遇のポイント ・接遇マニュアル ・身だしなみチェックリスト | |
4/2 | 書類記入 | 8:30~9:00 | 身だしなみチェックリスト 入職書類等の記入 | |
自己紹介・部署紹介 | 9:00~10:00 | 互いを知り、親睦を深める | ・新入職員の自己紹介や看護師長による部署紹介 | |
物品管理 | 10:00~10:30 | 物品供給のシステムおよび使用する物品の取り扱い方法を理解できる | ・SPDの仕組み ・清潔物品の取り扱い ・物品の管理 | |
看護協会について | 10:30~11:00 | 看護協会の役割や活動、入会について知ることができる | ・看護協会の活動や入会方法について | |
薬剤の取り扱い | 11:00~12:15 | 安全な与薬を行うための基本的な知識を習得できる | ・投与方法別与薬方法 ・ハイリスク薬・毒薬 ・麻薬の管理および取り扱いについて | |
放射線検査 | 13:15~14:00 | 放射線について正しく理解し、当院で行われる放射線検査の注意点がわかる | ・放射線と放射線被曝について ・放射線検査における注意点:一般撮影・CT・MRI・その他 | |
セットレンタルについて | 14:00~14:30 | 当院のセットレンタルのシステムを理解することができる | ・当院のセットレンタルンシステムについて | |
移乗・移送 | 14:30~15:30 | 患者を安全に移乗・移送するための基本的技術を理解する | ・車椅子・ストレッチャーの取り扱い ・移乗、移送方法 | |
院内案内 | 15:30~16:00 | 当院の建物上の構造や他部署の配置を知ることができる | ・院内の案内を行う | |
1年後の目標について | 16:00~17:15 | 1年後の目標を明確にし、その目標達成のために何をするかについて考える事ができる | GWで1年後の目指すべき姿について考える | |
4/3 | 電子カルテ操作方法 | 8:40~12:00 | 電子カルテの基本的な操作方法を理解する | ・日々の業務に必要な、基本的な電子カルテ操作について |
看護記録 | 13:00~17:00 | 看護記録の意義を理解し、当院の基準に沿った記録を行うことができる | ・看護記録とは ・看護記録の構成(看護診断を含む)および当院の基準 ・看護記録上注意すべきこと ・看護必要度について | |
所属部署案内 | 17:00~17:15 | 翌日からの勤務の準備をする | ・出勤した際の、朝の動き(ナースステーションへの入り方や荷物の置き場など)の説明をする | |
4/23 | フィジカルアセスメント (体温・呼吸・循環) | 13:00~14:00 | 身体状態を的確に把握するために必要なフィジカルアセスメントについて理解する | ・フィジカルアセスメントの概論 ・生体機能・症状別アセスメント方法 |
酸素療法と吸引 | 14:00~14:20 | 安全に酸素療法および吸引を行うための基礎知識を学び、基本的な技術を習得できる | ・酸素療法とは ・酸素療法中の注意点 ・酸素療法の手順 ・吸引の目的と注意点 ・吸引の手順 | |
ポジショニング・スキンケア | 14:20~17:15 | ポジショニングに必要な概念を理解し、実践できる | ・ポジショニングとは ・体圧分散寝具の種類と選択方法 ・ポジショニング演習 | |
5/16 | 静脈注射 | 14:30~15:40 | 安全に静脈注射ができるための基本的な技術を習得することができる | ・静脈注射の基礎地域 ・静脈注射の実際:静脈注射、静脈留置針 |
皮下注射について | 15:40~16:00 | 安全に皮下注射ができるための基本的な技術を習得することができる | ・皮下注射の基礎知識 ・皮下注射の実際 | |
輸液ポンプとシリンジポンプの取り扱い | 16:00~17:15 | 輸液ポンプ・シリンジポンプの基本的な技術を習得することができる | ・輸液ポンプ・シリンジポンプの基礎知識 ・取り扱い方法と注意事項 ・アラームの理解と対処方法 | |
5/30 | 摂食・嚥下訓練と食事介助 | 13:00~14:30 | 摂食・嚥下機能について理解し、嚥下訓練・食事介助方法を習得することができる | ・摂食・嚥下訓練のメカニズム ・嚥下訓練・食事介助方法の基礎知識および実際 |
治療食の理解 | 14:30~15:00 | 当院の治療食の種類を学び、その必要性を疾患と結びつけて考えることができる | ・治療食の種類と特徴について ・嚥下訓練食について | |
経管栄養の看護 | 15:00~17:15 | 胃瘻患者の看護について理解し、手順に沿った経管栄養方法を習得することができる | ・栄養管理の基礎知識 ・経腸栄養方法について ・PEGについて・経管栄養時の看護(演習を含む) | |
6/20 | 検体の取り扱い | 13:05~13:30 | 正確な検体検査を行うための検体の取り扱い方法について理解する | ・検体検査の種類 ・取扱いに関する注意事項 |
採血(講義・演習) | 13:30~15:30 | 安全に採血を行うための基本的な技術を習得することができる | ・採血の基礎知識 ・採血の実際 | |
心電図 | 15:40~17:10 | 心電図の基本を理解し、正しく心電図の装着および管理ができる | ・心電図の基礎知識 ・胸部誘導 ・12誘導心電図の実際 ・報告すべき心電図の理解 | |
7/18 | 医療安全:KYT | 13:00~15:00 | 看護場面に潜む危険を予測し、認知出来る能力を高めることが出来る | ・KYTとは ・危険に対する感度を高める手技について |
メンタルヘルス 3ヶ月の振り返り(社会人基礎力) | 15:10~17:10 | ・入職3ヶ月の自己の振り返りができ、不安・悩みを共有、ストレスの軽減を図ることができる | ・ストレスケアの必要性・3ヶ月での自己成長の理解 ・悩み・不安の共有 ・各自の工夫 ・1年後の姿について考える | |
8/15 | 輸血療法 | 13:00~15:00 | 安全に輸血を行うために必要な基礎知識および技術を習得することができる | ・輸血療法の概要 ・指示から実施までの流れ ・輸血療法時の観察ポイントおよび注意点 |
排尿ケア | 15:00~17:10 | 膀胱内留置カテーテルによる尿路感染防止対策の理解や技術の取得ができる | ・膀胱内留置カテーテルによる尿路感染防止対策について ・膀胱内留置カテーテルの挿入手技について | |
9/19 | 周術期看護 | 14:20~15:50 | 周術期看護について理解し、手術を受ける患者の観察・ケアの基本を学ぶ | ・術前および術当日の看護 ・手術中の看護 ・術後の看護 |
半年間の振り返り | 16:00~17:00 | 入職6ヶ月における自己の成長と今後の課題について考えることができる | ・6ヶ月で成長できたことおよび今後の課題についてGW | |
10/17 | 看護倫理① | 13:00~15:00 | 看護職の倫理綱領を理解し、綱領に沿った行動について考えることができる | ・倫理・看護倫理とは ・看護職の倫理綱領について |
認知症看護 | 15:10~17:10 | 認知症患者について理解し、その対応について学ぶことができる | ・認知症看護とは ・認知症ケア患者のアセスメント ・中核症状および周辺症状の理解とその看護 | |
11/14 | メンバーシップ | 13:00~14:20 | チームにおけるメンバーシップの意義を理解した行動ができる | ・メンバーシップ・リーダーシップとは ・メンバーシップを発揮するために必要なもの ・事例を通したメンバーシップの振り返り |
多重課題(シミュレーション研修) | 14:30~17:10 | 多重課題場面において優性順位を考えた対応ができる | ・グループ別による多重課題演習 ・優先順位の理解 | |
12/12 | 急変時の看護、気管内挿管 | 13:00~15:30 | 急変時の看護について理解し、適切な救命処置および報告方法学ぶことができる | ・急変時の看護 ・報告方法:SBAR ・救命処置方法(BLSの実際) ・気管内挿管時の介助方法 |
SBAR | 15:30~17:15 | コミュニケーションエラーによるインシデント・アクシデントを予防し、チーム医療の質を向上させる | ・SBARについて ・SBARを用いた報告 | |
1/16 | 人工呼吸器装着中の患者の看護 人工呼吸器管理 | 13:00~15:00 | 人工呼吸器のしくみとその管理、装着中の患者の看護が理解できる | ・人工呼吸器の基礎 ・人工呼吸器の管理 (アラームの対応を含む)・人工呼吸器装着患者の看護 |
糖尿病ケア | 15:00~17:15 | 糖尿病の基礎知識および糖尿病患者に対する関わりについて理解することができる | ・糖尿病の基礎知識(インスリン自己注射を含む) ・糖尿病患者を支える看護師の姿勢 | |
2/20 | 緩和ケア | 15:00~17:15 | 緩和ケア・グリーフケアについて基本的な考えを理解することができる | ・緩和ケアとは ・緩和ケアの実際 ・エンゼルケアの目的と手順 ・グリーフケアとは |
3/13 | 1年間のまとめ | 16:00~16:30 | 1年間の自己を振り返り2年目の目標を明確にできる | ・1年間の自己の成長や看護の振り返り、2年目への課題を、レポートでまとめ発表する |
修了式 | 16:30~ | |||
2025.3作成 共育委員会 |
JCHO東京蒲田医療センター キャリアラダー
★:当院追加項目
レベルⅠ (レベルⅠ到達を目指す看護師) | ||
組織的役割遂行能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
JCHO及び自施設の理念と使命を理解し、組織の一員としての自覚をもって行動する | ||
レベル毎の目標 | ||
□地域社会における自施設の役割・機能を理解する □自己の業務管理等、社会人・組織人としてのルールを身につける □組織が示す収益向上と費用削減のための具体的な取り組みへ協力する ★組織の一員であることを自覚し施設を利用するすべての人、協働するすべての仲間に丁寧な対応ができる ★災害時、指示に基づいて初動対応ができる | ||
看護の核となる実践能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する | ||
ニーズをとらえる力 | ||
レベル毎の目標 | ||
助言を得てケアの受け手や状況(場)のニーズをとらえる | ||
行動目標 | ||
□助言を受けながらケアの受け手に必要な身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面から必要な情報収集ができる □ケアの受け手の状況から緊急度を捉えることができる | ||
ケアする力 | ||
レベル毎の目標 | ||
助言を得ながら、安全な看護を実践する | ||
行動目標 | ||
□指導を受けながら看護手順に沿ったケアが実施できる □指導を受けながら、ケアの受け手に基本的援助ができる □看護手順やガイドラインに沿って、基本的看護技術を用いて看護援助ができる | ||
協働する力 | ||
レベル毎の目標 | ||
関係者と情報共有ができる | ||
行動目標 | ||
□助言を受けながらケアの受け手を看護していくために必要な情報が何かを考え、その情報を関係者と共有することができる □助言を受けながらチームの一員としての役割を理解できる □助言を受けながらケアに必要と判断した情報を関係者から収集することができる □ケアの受け手を取り巻く関係者の多様な価値観を理解できる □連絡・報告・相談ができる ★各部門の役割を理解できる | ||
意思決定を支える力 | ||
レベル毎の目標>レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る | ||
行動目標 | ||
□助言を受けながらケアの受け手や周囲の人々の思いや考え、希望を知ることができる ★看護倫理について理解し、倫理的感受性を養う | ||
自己教育・研究能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
自己の課題を指導によって発見し、自主的な学習に取り組むことができる | ||
レベル毎の目標 | ||
□必要な知識・技術を主体的に学習し、自己の学習課題を指導によって発見する □看護実践に必要な文献検索ができる |
レベルⅡ (レベルⅡ到達を目指す看護師) | ||
組織的役割遂行能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
組織の一員としての役割を理解し、所属部署の目標を意識して行動する | ||
レベル毎の目標 | ||
□地域社会包括ケアシステムの概要を理解する □地域医療及び地域包括ケアのチームの一員として看護職に求められる役割を考え行動につなげる □看護チームの中で役割を遂行する □業務管理を自立して行い、組織が示す収益向上と費用削減のための具体策に取り組む ★災害時、自部署のアクションプランに基づいた実践ができる | ||
看護の核となる実践能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する | ||
ニーズをとらえる力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や状況(場)のニーズを自らとらえる | ||
行動目標 | ||
□自律してケアの受け手に必要な身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面から必要な情報収集ができる □得られた情報をもとに、ケアの受け手の全体像としての課題をとらえることができる | ||
ケアする力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や状況(場)に応じた看護を実践する | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手の個別性を考慮しつつ標準的な看護計画に基づきケアを実践できる □ケアの受け手に対してケアを実践する際に必要な情報を得ることができる □ケアの受け手の状況に応じた援助ができる | ||
協働する力 | ||
レベル毎の目標 | ||
看護の展開に必要な関係者を特定し、情報交換ができる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手を取り巻く関係者の立場や役割の違いを理解したうえで、それぞれと積極的に情報交換ができる □関係者と密にコミュニケーションを取ることができる □看護の展開に必要な関係者を特定できる □看護の方向性や関係者の状況を把握し、情報交換できる< | ||
意思決定を支える力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や周囲の人々の意向を看護に活かすことができる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手や周囲の人々の思いや考え、希望を意図的に確認することができる □確認した思いや考え、希望をケアに関連づけることができる ★看護の実践において倫理的視点をもって行動できる | ||
自己教育・研究能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
自己の課題を明確化し、達成に向けた学習方法を展開することができる | ||
レベル毎の目標 | ||
□日々の実践から生じる疑問点など、自己の学習ニーズを明確にし、知識・技術の習得に向けた学習活動を展開する □後輩と共にに学習する □研究的視点をもって、根拠に基づく看護実践に向けて取り組む |
レベルⅢ (レベルⅢ到達を目指す看護師) | ||
組織的役割遂行能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
所属部署の目標達成に向けて主体的に実践する | ||
レベル毎の目標 | ||
□地域医療及び地域包括ケアのチームの一員として、地域の人々の生活上のニーズを把握し、積極的に問題解決に参画する □日々の看護業務におけるリーダーとしての役割を遂行する □自部署に関連する診療報酬制度等を理解し、組織が示す収益向上と費用削減のための具体策に取り組む ★地域における自施設の機能が理解できる ★災害時、所属部署のアクションプランに基づき他者へ指示・指導できる | ||
看護の核となる実践能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する | ||
ニーズをとらえる力 | ||
レベル毎の目標 | ||
□ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手に必要な身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面から個別性を踏まえ必要な情報収集ができる □得られた情報から優先度の高いニーズをとらえることができる | ||
ケアする力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえた看護を実践する | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手の個別性似合わせて、適切なケアを実践できる □ケアの受け手の顕在的・潜在的ニーズを察知しケアの方法に工夫ができる □ケアの受け手の個別性をとらえ、看護実践に反映ができる | ||
協働する力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手やその関係者、多職種と連携ができる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手の個別的なニーズに対応するために、その関係者と協力しあいながら多職種連携を進めていくことができる □ケアの受け手とケアについて意見交換できる □積極的に多職種に働きかけ、協力を求めることができる | ||
意思決定を支える力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や周囲の人々に意思決定に必要な情報提供の場の設定ができる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に必要な情報を提供できる □ケアの受け手や周囲の人々の意向の違いを理解できる □ケアの受け手や周囲の人々の意向の違いを多職種に代弁できる ★倫理的ジレンマの解決について相談し行動を始めることができる | ||
自己教育・研究能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
自己の学習活動に積極的に取り組むとともに、新人や看護学生に対する指導的な役割を実践することができる | ||
レベル毎の目標 | ||
□実践の多面的な分析・評価(研究的な視点)を行い、自己の実践を振り返りをする □組織の中で自己の立ち位置を確認し、中長期的な自己のキャリアを描き始める □看護実践者として後輩に支援的役割を果たせる □看護の質を向上するために研究結果を活用する ★看護を通して、自己の看護観を深めることが出来る |
レベルⅣ (レベルⅣ到達を目指す看護師) | ||
組織的役割遂行能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
自施設の目標達成に向けて主体的に実践する | ||
レベル毎の目標 | ||
□地域住民の多様なニーズを把握し多職種間と統合したケアを主体的に提供する □看護チームや委員会のリーダーとしてリーダーシップを発揮する □保健医療福祉の動向をふまえ、組織が示す収益向上と費用削減のための取り組みの必要性を理解し、主体的に実践する ★所属部署における定期的な災害訓練を計画・実施、院内・地域の訓練に参加できる | ||
看護の核となる実践能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
幅広い視野で予測的判断を持ち看護を実践する | ||
ニーズをとらえる力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる | ||
行動目標 | ||
□予測的な状況判断のもと身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面から必要な情報収集ができる □意図的に収集した情報を統合し、ニーズをとらえることができる | ||
ケアする力 | ||
レベル毎の目標 | ||
様々な技術を選択・応用し看護を実践する | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手の顕在的・潜在的なニーズに応えるため、幅広い選択肢の中から適切なケアを実践できる □幅広い視野でケアの受け手をとらえ、起こりうる課題や問題に対して予測的および予防的に看護実践ができる | ||
協働する力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手を取り巻く多職種の力を調整し連携できる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手が置かれている状況(場)を広くとらえ、結果を予測しながら多職種連携の必要性を見極め、主体的に多職種と協力し合うことができる □多職種間の連携が機能するように調整できる □多職種の活力を維持・向上させる関わりができる | ||
意思決定を支える力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に伴うゆらぎを共有でき、選択を尊重できる | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手や周囲の人々の意思決定プロセスに看護職の立場で参加し、適切な看護ケアを実践できる ★倫理的問題の解決に向けて行動できる | ||
自己教育・研究能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
自己のキャリア開発に関して目指す方向に主体的に研究的に取り組み、後輩のロールモデルとなることができる | ||
レベル毎の目標 | ||
□組織ニーズを意識しながら、自己のキャリア形成像が描ける □専門領域や高度な看護技術等の習得に主体的に取り組む □後輩のロールモデルとなり学習を支援する ★後輩・看護学生に対して指導することができる □課題解決や看護の質を向上するために研究的に取り組む ★研究に取り組み、成果を院内外で発表することができる ★院内外の研修や学会に積極的に参加し、学習内容を部署の看護実践に活用できる |
レベルⅤ (レベルⅤ到達を目指す看護師) | ||
組織的役割遂行能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
自施設の目標達成にむけて組織改革に必要な建設的意見を提案でき、具体策を主体的に実践する | ||
レベル毎の目標 | ||
□地域住民の多様なニーズを把握し、地域住民の療養生活を支えるため、関連する施設や多職種間と統合したケアを提供できるようリーダーシップを発揮する □専門性を発揮し、看護チームの管理・教育的役割モデルとして行動する □保健医療福祉の動向をふまえ、組織の収益向上と費用削減のための建設的意見を提案でき、具体策を主体的に実践する ★災害時の当院の役割を理解し、自部署以外の対応を行うことができる | ||
看護の核となる実践能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する | ||
ニーズをとらえる力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手や状況(場)の関連や意味をふまえニーズをとらえる | ||
行動目標 | ||
□複雑な状況を把握し、ケアの受け手を取り巻く多様な状況やニーズの情報収集ができる □ケアの受け手や周囲の人々の価値観に応じた判断ができる | ||
ケアする力 | ||
レベル毎の目標 | ||
最新の知見を取り入れた創造的な看護を実践する | ||
行動目標 | ||
□ケアの受け手の複雑なニーズに対応するためあらゆる知見(看護および看護の以外の分野)を動員し、ケアを実践・評価・追求できる □複雑な問題をアセスメントし、最適な看護を選択できる | ||
協働する力 | ||
レベル毎の目標 | ||
ケアの受け手の複雑なニーズに対応できるように、多職種の力を引き出し連携に活かす | ||
行動目標 | ||
□複雑な状況(場)の中で見えにくくなっているケアの受け手のニーズに適切に対応するために、自律的な判断のもと関係者に積極的に働きかけることができる □多職種連携が十分に機能するよう、その調整的役割を担うことができる □関係者、多職種間の中心的役割を担うことができる □目標に向かって多職種の活力を引き出すことができる ★各職種が専門性を発揮できるよう、互いの意見を引き出すコミュニケーション力を駆使し調整できる | ||
意思決定を支える力 | ||
レベル毎の目標 | ||
複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的役割を担うことができる | ||
行動目標 | ||
□適切な資源を積極的に活用し、ケアの受け手や周囲の人々の意思決定プロセスを支援できる □法的および文化的配慮などを他方面からケアの受け手や周囲の人々を擁護した意思決定プロセスを支援できる ★倫理的問題に対し、中心となって問題解決に向けた行動ができる | ||
自己教育・研究能力 | ||
レベル毎の定義 | ||
単独で専門領域や高度な看護技術についての自己教育活動を展開することができる。主となり研究活動を実践できる。看護単位における教育的役割がとれる | ||
レベル毎の目標 | ||
□地域社会の課題等をふまえての自己のキャリア形成を思考する □専門領域や行動な看護技術について自己の学習活動を推進し、他者を育成する中で成長する □看護単位における教育的役割がとれる □研究活動を実践する □他者の研究活動を支援する ★自部署の教育プログラムの計画・実施・評価について参画できる |