~ご挨拶~
学生時代を含めると蒲田の地に通い続けて約40年、今までの人生の2/3を蒲田とともに歩んできました。
思い入れの強いこの地に立つ病院の院長職に就かせていただくことは、とても光栄であるとともに責任の重さも感じております。
毎日歩いているとあまり気に留めませんが、この40年間で箱根駅伝の名物となっていた国道を横断する踏切も高架となり、JR蒲田駅、京急蒲田駅周辺の再開発でその景観も大きく様変わりしました。
一方、昔ながらの街並みや何十年と営業を続ける店舗など、この地に根付いた景色もしっかりと残っており、何より下町気質の活気とやさしさにあふれた風土は、世代が変わった現在でもしっかりと受け継がれています。
街並みの変化と同様に医療現場を取り巻く環境も変化し続けており、当院においてもその変化に即時対応していかなければなりません。今後は医療現場でもAI化が進み、あらゆる事がより便利になっていくものと思われますが、変化し続ける蒲田の中に変わらない蒲田があるように、利便性に惑わされる事なく、本来あるべき心の通った医療が提供できるよう努力して参ります。
縁の深いこの地において、院内においてはこれまで以上に診療科同士が綿密な連携をとり、臨機応変な医療を提供できるよう環境整備に努めて参ります。また日常診療を担う地域の先生方や大学病院と当院との連携を今まで以上に深め、診療機能を分け合うことで地域のみなさまがこの蒲田地区で最適な医療が受けられるよう、職員一丸となって努力して参りますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
独立行政法人 地域医療機能推進機構
東京蒲田医療センター 院長 田村晃